一般貨物自動車運送事業の許可要件「法令試験」とは?

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「一般貨物運送事業」の許可取得要件の一つが「法令試験」です。

 

許可基準では申請者または法人の役員は、貨物自動車運送事業の遂行に必要な法令知識を有し、かつ、その法令の遵守をすることとなっており、法令知識を有していることの確認として、申請者に「法令試験」合格を課しています。

 

受験をする人

受験者は、1申請にあたり1名のみです。
申請者が個人の場合は事業主が受験し、申請者が法人である場合には、常勤の役員(許可後に貨物運送事業に専従する役員)のうち1人となっています。

 

受験者は試験当日に運転免許証、マイナンバーカード、パスポート等で本人確認をされます。

 

法令試験

申請書が運輸支局で受理されると、試験日の約2週間前に案内の通知が申請者に郵送されます。
試験は奇数月に行われます。ですので2カ月に1回試験があるということです。

 

奇数月に受理された場合は、翌々月の奇数月前半、偶数月に受理された場合は、翌月の後半が試験日となります。

 

試験を受けられるチャンスは2回まで

法令試験を実施した結果、不合格となった場合は、翌々月に1回に限り、再試験を受けられます。
2回目の試験でも不合格となった場合は、申請の取り下げまたは却下処分となります。
2回とも不合格の場合は申請のやり直しになるので、許可取得までかなりの時間を要することになります。

 

出題範囲と設問の形式

以下の法令等から出題されます。試験時間は50分。問題数は30問です。24問正解で合格です。試験と当日に参考書当の持ち込みはできません。ただし、当日関係法令等の条文集が配布されます。

  1. 貨物自動車運送事業法
  2. 貨物自動車運送事業法施行規則
  3. 貨物自動車運送事業輸送安全規則
  4. 貨物自動車運送事業報告規則
  5. 自動車事故報告規則
  6. 道路運送法
  7. 道路運送車両法
  8. 道路交通法
  9. 労働基準法
  10. 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(平成元年2月9日労働省告示第7号)
  11. 労働安全衛生法
  12. 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律
  13. 下請代金支払遅延等防止法

試験対策

法令試験の試験対策としては、試験当日は条文集が配布されます。条文集の中から答えを探すことになると思いますが、当日初見では、試験時間内に探し出すことができないので、事前に、条文をすぐに探し出せる程度には条文集を読み込んでおく必要があります。
条文集は国土交通省のホームページに「法令試験条文集」として掲載されています。また各運輸局等にも過去問がありますのでそれらで勉強するのがよいでしょう。
試験時間50分、30問ありますので、1問2分弱で回答しなければなりません。回答スピードも重要となります。


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